マスクの品格の著者である大西一成さん(聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科 准教授)が荻上チキさんのラジオ番組に出演されていました。
チキさんが視聴者に変わってアベノマスクのような布マスクは新型コロナウイルス対策としては効果があるのかなど、聞いてくださいましたので、備忘録として気になる点、基本的な点など残しておきます。
■マスクの種類
使用目的、防ぎたいもので分けるのが良い。
・布マスク
試験されていないマスク。試験は粒子通過の内容か?
・衛生マスク(サージカルマスク)
試験に合格している99%カット
顔とマスクの間から飛沫が出るので飛沫対策としては防塵マスクが好ましい
・防塵マスク(N95マスク)
フィルターがある
粉体(花粉、ウイルス、バクテリア)の吸引を防ぐ効果
空気は通る
コロナウイルスに適する。
気圧が低くなるように作られている。弁付で楽に呼吸ができるものもある。
・防毒マスク
気体の吸引を防ぐ(臭い、サリン)
特定の空気を吸収する防毒管を備える
■マスクの試験とは
試験では、布マスク、衛生マスク、防塵マスクともカットする
この試験は、マスクの周りをボンドで密閉した状態で行う。
実際のマスクは、つけ方や、人によって大きい小さいなど合う合わないがある。自分に合ったものを正しいつけ方でするかどうかで効果は全く異なる。マスクは皮膚との間にすき間ができやすいのでそれをいかになくすかが大切。
■N95は5%はカットできないのか?
0.3ミクロンだと0.1ミクロンのコロナはと売ってしまうのでは?
通常の呼吸の状態だと通さないということになっている。
■マスクの漏れ率とは
漏れ率:空気中に浮遊しているウイルスに相当する粒子、これが01マイクロで100個あるとして、それがマスクの中に何個入ったかでその割合を見ることによって正しくつけているかを判断する。
サージカルマスクは個人差が非常に多い。
これをフィットテストというが、日本にはマスクのフィットテストの規格がない(アメリカにはある。1%以下)フィルター自体の性能の規格はある。実際に使用した形でのテスト規格はない。
■マスクの表と裏。
マスクによる。きちんとした漬け方だと裏と表でブロック効果が違う構造の場合は表を外にすると効果があるが、表も裏も同じ構造のマスクは表裏を気にする必要はない。
マスクによって全く異なる。
■マスクの試験と実際の利用とでは漏れ率が全く違う
髪の毛1本間に挟まっていたら80マイクロ。
ウイルスにとっては、800倍の出入り口があることになる。(ウイルスは約0.1ミクロン)
髪の毛1本がウイルスの800倍というのが一番びっくりしたかも。
付随して個人的に気になるマスクの種類を自分で調べてみた。
上記以外で、家庭用マスク、医療用マスク、産業用マスクといった区分けもありました。
家庭用マスクが布マスク、
医療用マスクがサージカルマスク、
防塵、防毒マスクが産業用マスク
かな?
■家庭用マスクとは
一番身近なのが家庭用マスク
これはガーゼマスクと不織布マスクに分かれます。
となると、アベノマスクはガーゼマスクなのかな?
さらに家庭用マスクは形状での区分け方もありますね。
大西さんの話でマスクに関する情報は増えた感じ。ただ、マスクは他人への感染予防や、感染してる人からの要望としては効果は極めて限定的で、使い方で効果も大きく変わるというのは何となく確認できました。
マスクしてるから大丈夫ってのはないなと。
でもしてないとそれだけで他の人に不安を与えるし、そういう意味では意味がある。
だからといって、変えなくてしてない人をそれだけで批判したりネガティブに見てしまうのはいけないなともあらためて思いました。